ショパンコンクール2021 最終審査結果発表。入賞者のプロフィールと全ステージの演奏リンクまとめ。

2週間にわたって行われてきたショパンコンクール。10月21日に最終審査結果が発表されました。発表は予定されていた時刻から大幅に遅れ、日本時間の午前9時過ぎに・・・。ワルシャワは深夜??

ファイナルまでも予定よりも多く残るなど、ハイレベルな演奏が話題の大会でしたが、最終的に8人が入賞することになりました!入賞者のみなさん、本当におめでとうございます!!

これまでの演奏と共に、審査結果をまとめておきたいと思います。

目次

第18回ショパンコンクール 最終審査結果

発表の様子はこちら。

直前までコンテスタント達の座談会がされていて、こんな緊張する中ですごいなぁと思いながら見ていましたが、発表も温かい雰囲気でしたね。素敵♪

発表は、動画の「4:02:07」〜。6位からの発表でした。

最終順位

入賞

第1位 Bruce(Xiaoyu) Liu ブルース・リウ(カナダ、24歳)
第2位 反田恭平(日本、27歳)
    Alexander Gadjiev アレクサンダー・ガジェヴ(イタリア/スロヴェニア、26歳)
第3位 Martin Garcia Garcia マルティン・ガルシア・ガルシア(スペイン、24歳)
第4位 小林愛実(日本、26歳)
 Jakub Kuszlik ヤクブ・クシュリック(ポーランド、24歳)
第5位 Leonora Armellini レオノーラ・アルメリーニ(イタリア、29歳)
第6位 J J Jun Li Bui ジェイ・ジェイ・ジュン・リ・ブイ(カナダ、17歳)

入選

Eva Gevorgyan エヴァ・ゲヴォルギヤン(ロシア/アルメニア、17歳)
Hyuk Lee イ・ヒョク(韓国、21歳)
Kamil Pacholec カミル・パホレツ(ポーランド、22歳)
Hao Rao ハオ・ラオ(中国、17歳)

特別賞

マズルカ賞   Jakub Kuszlik ヤクブ・クシュリック(ポーランド)
コンチェルト賞 Martin Garcia Garcia マルティン・ガルシア・ガルシア(スペイン)
ソナタ賞    Alexander Gadjiev アレクサンダー・ガジェヴ(イタリア/スロヴェニア)
(ポロネーズ賞は該当者なし)

日本人としては、反田恭平さんと小林愛実さんの2名が入賞。日本人の入賞は第15回大会(2005年)以来のこと。この時は、第4位に関本昌平さんと山本貴志さんが入賞されました。

また、日本人の第2位入賞は、第8回(1970年)の内田光子さん以来になります。

管理人

入賞、入選されたみなさん、本当におめでとうございます!

第18回ショパンコンクール 入賞者のプロフィールと演奏リンク

第1位:Bruce(Xiaoyu) Liu ブルース・リウ

演奏ピアノ:ファツィオリ

1997年パリ生まれの24歳。モントリオール音楽院を卒業後、ダン・タイ・ソンに師事。クリーブランド交響楽団やモントリオール交響楽団、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団などと共演。第6回仙台国際音楽コンクールピアノ部門6位入賞。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

第2位:反田 恭平

演奏ピアノ:スタインウェイ479

1994年東京生まれの27歳。 ショパン国立音楽大学研究科修了。現在、同大学研究科にてピオトル・パレチニに師事。桐朋女子高等学校在学中に、日本音楽コンクール(2012年)で1位と聴衆賞を含む4つの特別賞を受賞。2015年には、イタリアのカントゥ国際ピアノ・オーケストラコンクールで優勝。 録音も多く、2016年のアルバムで第9回CDショップ大賞(2017年)「クラシック賞」を受賞。2020年には、ウィーン楽友協会でのステージデビューを果たした。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

第2位/ソナタ賞:Alexander Gadjiev アレクサンダー・ガジェヴ

演奏ピアノ:カワイ

1994年生まれの26歳。父親のSiavush Gadjievからピアノの手ほどきを受けた後、ザルツブルクのモーツァルテウムにて学ぶ。20歳の時に、第9回浜松国際ピアノコンクールで優勝。2021年にはシドニー国際ピアノ・コンクールで優勝。2018年には、リストとシューマンの作品をフィーチャーデビューアルバム「LiteraryFantasies」をリリースした。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

第3位/コンチェルト賞:Martín García García マルティン・ガルシア・ガルシア

演奏ピアノ:ファツィオリ

1996年生まれの24歳。5歳でピアノを始め、レイナ・ソフィア音楽学校(マドリード)、マネス音楽院(マドリード)で学ぶ。研鑽を積む。スペイン各地のコンクールや、モスクワを含む海外の数多くのコンクールで入賞。2021年8月にはクリーヴランド国際ピアノコンクールで優勝した。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

第4位:小林 愛実

演奏ピアノ:スタインウェイ479

1995年宇部生まれの26歳。現在は、フィラデルフィア・カーティス音楽院で、マンチェ・リュウ教授に師事。第17回ショパン 国際ピノコンクールのファイナリスト。7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たす。数多くの国に招かれ、スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ、ポスカ指揮チューリッヒ・トーンハレ管など国内外の多数のオーケストラと共演。2010年には14歳でEMI ClassicsよりCDデビュー。サントリーホールで日本人最年少となるリサイタルを開催した。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

第4位/マズルカ賞:Jakub Kuszlik ヤクブ・クシュリック

演奏ピアノ:スタインウェイ479

1996年生まれの24歳。現在は、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽大学でカタジーナ・ポポヴァ=ズィドロンに師事。パデレフスキ国際ピアノコンクール第2位入賞。ドイツ、ノルウェー、アイスランドを含むヨーロッパの多くの国々や、日本、アメリカなど世界中で演奏活動を行っている。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

第5位:Leonora Armellini レオノーラ・アルメリーニ

演奏ピアノ:ファツィオリ

1992年生まれの29歳。17歳でサンタ・チェチーリア音楽院(ローマ)を最優秀成績で卒業後、ハンブルク音楽演劇大学、イモラ国際ピアノアカデミーで研鑽を積む。第16回ブゾーニ国際ピアノコンクールファイナリスト。カーネギーホール、マリンスキー劇場、ワルシャワフィルハーモニーなど、世界中のコンサートやフェスティバルに出演している。ショパンの2つの協奏曲を含め、広範囲に数多くの録音も行なっている。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ


第6位:J J Jun Li Bui ジェイ・ジェイ・ジュン・リ・ブイ

演奏ピアノ:カワイ

2004年生まれの17歳。オバーリン音楽院(アメリカ)でダン・タイ・ソンに師事。 ハノイやオーフス(デンマーク)で開催された国際コンクール、ミッドウエスト国際ピアノコンクールにて入賞。

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

ファイナルステージ

管理人

入賞者のみなさん、本当におめでとうございます!

予備予選からたくさんの演奏を聴かせていただきました。
こんなにショパンの作品ばかりを続けて聴いたのは生まれて初めてで、だからこそ同じ曲でもピアニストによる音色の違いや解釈の違いが感じられ、とても楽しいコンクール期間でした。

コンテスタントのみなさん、ありがとうございました。
今後のご活躍をお祈りするばかりです。ぜひぜひ生で聴きたいなぁ。

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