目次
音階構成音の名称
音階を構成している7つの音にはそれぞれ名称がつけられているよ。
これは問題にもよく出てくるので覚えてしまおう!
ここではC dur を例にするが、長調・短調すべての調において音階構成音の名称は同じである。
また覚えるものが増えた〜〜(泣)
大変そうに思うかもしれないけど、意味をおさえておけば簡単に覚えられるよ。次に紹介するね。
音階構成音の機能
音階構成音にはそれぞれ次のような役割があるよ。
- 主音(第Ⅰ音)
音階の基礎になる音。楽曲の終止音になることが多く、その音階を代表する最も重要な音である。
- 上主音(第Ⅱ音)
主音の上にあるのでつけられた名称。
- 中音(上中音ともいう)(第Ⅲ音)
主音と属音の中間の音であることを表した名称。長調と短調を区別する重要な音である。
- 下属音(第Ⅳ音)
主音の完全5度下にあり、属音と対称の位置にあるのでこの名がつけられた。
主音と属音の機能を補助する働きを持つ。
- 属音(第Ⅴ音)
主音の完全5度上にあり、主音を確定させる働きをする。調性を支える重要な音である。
- 下中音(第Ⅵ音)
主音と下属音の中間の音であることを表した名称。長調と短調を区別するのに、第Ⅲ音の次に大切な音である。
- 導音(第Ⅶ音)
短2度上行して主音に進もうとする性質をもっている。属和音や属七の和音の構成音である時には、その作用が一層強くなる。主音に導かれる性格を持つ音ゆえに、この名がつけられている。
音階構成音の覚え方
上で説明したように、音階構成音にはそれぞれ意味があるから、覚えるときには下から順番に覚えるより覚えやすい方法があるよ。
それは知りたい!!
まず「主音」と「属音」「下属音」「導音」を覚えてしまおう!
ちなみに「下属音」は「属音の下」と思ってしまいがちだけど、そうではなくて「主音から見て完全5度下」なんだ。
「導音」は、「主音の一つ前で主音を導く音」と覚えよう。
あとの3つは?
あとは、今覚えた音階構成音との位置関係で覚えるよ。
まずは、「上主音」。これは、「主音」の上にあるから「上主音」なんだ。
見たままの名前なんだね!
「中音」は、「(上)中音」と「下中音」の2つがあるからややこしいのかなって思っちゃうよね。
でも、これも単純な話なんだ。
「(上)中音」は「主音」と「属音」の中間だから「中音」と覚えよう。
「下中音」の”下”は、「主音」から見て下の属音、つまり「下属音」と「主音」の中間の音だから「下中音」と覚えよう! 簡単でしょ?
なるほど!!
これなら覚えられそうな気がする♪
音階構成音の練習問題
⑴下属音
解答はこちら
⑵下中音
解答はこちら
⑶属音
解答はこちら
⑷導音
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