目次
派生音を含む2音によってできる音程の求め方
派生音ってなんだっけ?
派生音というのは、♯♭などのついた音のことだよ。
#や♭がつくと、音の幅が変わるよね。つまり音程も変わるということ。
派生音を含む音程は次の手順で求めることができるよ。
STEP
変化記号を無視して、幹音間の音程を調べる。
派生音の音程を求めたい場合も、まずは♯や♭のつかない幹音の音程を求めます。
STEP
変化記号(♯や♭)によって、幹音間の音程がどのように変化したかを調べる。
同じ♯でも、2音のうち上の音につくか下の音につくかで広がるか狭まるかが変わります。
上の音に♯がつけば、「一つ広くなった」ということです。
STEP
音程の関係図 に従って、音程の種類を調べる。
STEP2で調べた「変化」を音程の関係図に当てはめます。
例えば・・・
もともと「完全○度」だった音程が一つ広がれば、黄色のブロックを一つ右に移動して「増○度」
もともと「長○度」だった音程が一つ狭くなれば、緑のブロックを一つ左に移動して「短○度」
になります。
音程の関係図
長短系・完全系がわからない人は、このページで復習しよう!
音程の名称
【音程における完全系と長短系】 音程は、前回学習した「度数」を用いて表すんだけど、さらに厳密にするためにある言葉を度数の前につけるよ。 厳密に表すってどういう…
例題を用いて派生音を含む2音間の音程を求めてみよう!
手順はわかったかな?
では、例題を解きながら解き方を確認しよう!
例題)次の音程を答えなさい。
まず、変化記号を無視した幹音の音程は何度かな?
「F〜H」だから、「増4度」!!
正解!
次は変化記号による変化を調べるよ。
「F」が「Fis」になったことで、変化記号のない「F~H」に比べて半音いくつ分幅が変わったかな?
下の音が半音上がってるから、「半音分狭くなった」かな?
その通り!
変化記号を見る時は、上の音と下の音、どちらが動いたかを確認する必要があるね。同じ♯でも、上の音につくと半音広がるよ。
さぁ、次がラストだよ。半音分狭くなったということは、音程は何度になる?
変化記号がないときに「増4度」だから、完全系を一つ左に移動して「完全4度」でいいのかな?
正解!!
この時、4度が「完全系」だということを忘れないように気をつけよう。
手順さえ間違えなければ、難しくなさそう♪
派生音を含む音程の練習問題
(1)
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(2)
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(3)
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